ブログについて

「徒然草」の自分勝手な現代語訳(意訳)を中心に、ときどき自分の日常もつれづれます。

この嘲弄の上に乗ってふわふわと高い瞑想の領分に上って行くのが自分には大変な愉快になった。 硝子戸の中(夏目漱石)

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2012/03/25

「100点以外はダメなときがある」ことについて

河合隼雄さんの著書「こころの処方箋」の中に
「100点以外はダメなときがある」というエッセイがある。

“いつも努力を続けているのだが、その割に報われることが少ない、
とか、損をしているとか嘆く人”は、「運が悪い」と嘆く前に
“人生は時に「100点以外はダメなときがある」ことを
知る必要がある”として、家族の対話や仕事を例に出し
 “今100点満点が要求されている”状況で
“準備も十分にせず、 覚悟もきめずに臨むのは、
 まったく馬鹿げている”  と指摘する。
また、“いつも100点を狙っている人”にもその弊害を示し
“100点はときどきでいいのである” と結ばれている。

僕はこの話が好きで、前回のエントリで意訳した
「The Holstee Manifesto」の一文にも引用させていただいたけど
僕自身、いつも欲張って100点を目指してしまい、
結果的に平均点以下になってしまうことが、よくある。
(100点がとれないとわかると、どうでもよくなってしまうから)

そんな僕に、河合隼雄さんは
“ここぞというとき100点をとっておけば、それ以外は
60点でいいのだ”と語りかけてくれる。
その代わり、100点を取るべきときは、“ちゃんと体調を整え、
覚悟も十分にもって、万全の態勢で臨むことが必要である ”
ということも。

そこで、僕は安心して肩の力を抜くことができる。
これからは積極的に60点を目指していこう。
今は全力をだすときではないのだ。(たぶん)

2 件のコメント:

  1. 俺も60点主義で行きたいな〜
    と常々思ってるんですが、
    60点でいいや、と思って仕事をすると、
    30点くらいになってしまいそうで怖いんです。
    100点を目指して、ようやく60点。
    だから常に全力で取り組まないと、不安なんですよね。
    (といいながら、最近は100点を目指す気力自体が、
    著しく衰えてきているのですが)

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  2. 確かに60点のために力加減をコントロールするって、
    結構難しいですよね。
    プラスマイナス20点くらいでもOKにすると、
    なんだよ40点かよってときもありますし。

    それから僕の場合、
    忙しさで自分をなかなか客観視できない中でも
    マツさんのTwitterやBlog読むと
    ほどよくリラックスできます。
    いつもありがとうございます。

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