2013/04/29
ウルトラネガティブ完走記 ~23rd チャレンジ富士五湖100km~
携帯電話の着信で目が覚めた。
4時38分。
あれ、おかしーな。朝5時スタートだから
2時に起きて4時30分に出発のはずじゃ...
てことは、寝坊ですか。DNSですか。
ギリギリ間に合うタクシー、昨日頑張って探したんだけどな...
大雨だし寒いしもういいや。
どうせ会社も遅刻するダメ人間だよ。
あーぁ、何て言い訳しよう...タクシーはもう帰っただろうな...
と、やさぐれてると、もう一度運転手さんからの着信。
「あのー、すいません。寝過ごしてしまって...」
「そうかー、じゃぁ準備できるまで待ってるから」
なんか予想外に優しい言葉...
「じゃあ、じ、10分で準備します」と反射的に答えてしまう。
でも、部屋思いっきり散らかってるよ。10分なんて絶対ムリだよ。
と思いながら、答えた手前あわただしく着替えと荷造り。
手当たり次第カバンに放り込む。
せっかく用意した手作りのニューハレXテープで
足首を固めて走りたかった...
コウノエベルトで骨盤を安定させて走りたかった...
用意したアミノバイタルやユーグレナと一緒に
朝ごはんをしっかり食べたかった...
と後悔しながら、10数分でなんとかタクシーに飛び乗った。
4時50分。スタートまであと10分。運転手さんは、
「いやぁ、30分だったら、近道で間に合ったんだけどねー」
と言いながら、けっこう飛ばしてくれた。
体がドアと前のシートにドカドカぶつかる。
5時10分過ぎに会場に近づいた。
タクシーの窓からは選手たちが走っている姿が見えた。
運転手さんにお礼を言いながら、タクシーを後に受付まで走る。
息を切らせながら荷物を預けスタートラインへ。
いつもはランナーで混雑しているスタート地点は、
閑散としてとても広く、自分が小さくなった気がした。
5時20分ごろ、号砲もなく雨音に見送られながらひとりでスタート。
何も食べてないし、時計もテーピングもしてない...
10kmのレースでもこんなにひどい状態でスタートしたことはない。
あームリムリ。とりあえずスタートできたし、ちょっと走ってDNFにしよう。
寒くて体が動かなかったんです...とか言い訳できるし。
スタートできただけでラッキーだよ。
ひとまず、人が見えるところまでは走ろうと思って、とぼとぼ走る。
薄暗い中、残雪だけが目につき、実際よりも寒々しく感じる。
いや、見た目だけじゃなくて、
水溜りに足を踏み込むたび足がかじかむ。冷たい。
刺すような..とまでは言わないけど、一歩一歩の冷たさに気が滅入る。
アシックスのターサーは気前よく水を通すし、
濡れた手袋にはどんな意味があるのかとか考え込んでしまう。
まだ、ランナーの姿は見えない。
コース上の矢印はあるけど、誰もいないから確信がもてない。
あー、どうせ方向音痴だよ。
近所で迷子になるなんて日常茶飯事だよ。
心細さと寒さで余裕がなくなりキレ気味になる。
100kmの部のランナーは2000人くらいいるはずなのに1人も見えない。
5kmを過ぎたあたりで、ようやくランナーの後姿が見えてきた。
レースで選手に会えたのがこんなに嬉しいなんて不思議だった。
レースはランナーが集まるからレースになるんだと当たり前のことを思った。
少し心が温まったけど、手足は冷え続ける。
しばらくは最後尾のランナーについていく。
みんなしっかり雨対策ができていて、自分の見通しの甘さに落ち込む。
名古屋ではもう見られない桜に雪が積もっていてキレイだった。
エイドでコーヒーをもらったけど熱くて飲めない。
少しだけ飲んだ後、水を貰いなおしショッツを補給。手が震えてるので口で噛み切る。
おにぎりもらったけど顎が震えて咀嚼できない。そのまま飲み込んでしまう。
まてよ、コメを飲み込んだら消化に悪いよな...と思っていたら、
その後スグに気分が悪くなってきた。
胸がムカムカしてめまいがする。倒れる。もうダメ。と思って数十メートル歩いた。
リタイアしたい。でも周りには何もないからここで止まることはできない。
しかたなく、次のエイドを目指してまた走る。
気分の悪さは持ち直したけど、リタイアすることばかり考えている。
ドロドロの未装路を走りながら、何度も車に水を掛けられる。
寒い。止まるともっと寒いからしかたなく走り続ける。
湖のまわりを走っているけど景色に目を向ける余裕なんてまったくない。
富士山なんてどこにも見えない。
電光掲示板の気温表示が0度と表示されていて、
寒かったのは気のせいじゃなかったんだと、近くで走っていたランナーたちが笑う。
次のエイドでは、ホースから直接火を出してくれている人がいて回りに人が集まっていた。
みんな震えていて顔色が悪い人もいる。
リタイアしようと思って回りを見回すけど、バスもなにもない。
軒先で雨宿りしている人たちもけっこういたけど、あそこで時間をつぶすのもいやだ。
少し火に当たりにいったけど、全然温まらない。
どうしようと思ってウロウロしていたら、体が震えてきた。
立ち止まっても歩いても冷える。
走る選択肢しか残っていないと思えて、やけくそで走り出す。
次のエイドに行けばリタイア用のバスがあるかな...と思う。
ゆっくり走っても体が温まらないから、少しペースを上げて走り始める。
ちょっと走ったら、雨が少し弱くなった。嬉しい。
でもスグ強くなる。なかなか降り止む気配がない。
なんだかんだで20kmを過ぎていた。
その後、40kmくらいまでは
雨やまないかなー。弱くならないかなー。リタイアしたいなー。
と考えて走った。
フルの距離を越えたあたりでニューバランスのメッセージボードに
「フルで満足?」と書かれていて、無性に頭に来た。
肉体性が欠落したコピーで読んでいて不愉快だ。
どうせ走ったこともないやつが適当に書いたんだろうよ。と悪態をつく。
こっちはそれどころじゃないんだよ。まったく。
次はたしか51kmで大エイド。
そこならキリもいいし。バスもあるだろうし。
まだなんとか走れてるしと足を進める。
時計がないから時間がわからないけど、
確か余裕があまりない制限時間だったから、間に合わないかもしれない...
まぁ、間に合わなくてもいいけど。
51kmならフルも超えてるし、関門制限間に合わなくてもリタイアしてもいいよね。
という気持ちで走っていると、雨が弱くなって来た。
51kmエイドについたのが、関門制限時間の30分前。
そこで、ようやく少しの余裕ができた。
ひとまず、あずけていた荷物を受け取ってみる。
朝のバタバタで何を入れたか覚えていない。
そしたら結構いいものが入っていて、自分が入れたはずなんだけど
テンションが上がった。アタリの福袋を開けている気分だった。
ウェアの着替え、ドライフルーツ、ジェルなど一通り欲しかったものが
入っていて自分の無意識に感動する。
濡れたウェアを着替えて、ジェルとショッツを補給。
カリオストロのルパン三世のようにドライフルーツを口に詰め込む。
エイドのコーラやココアを飲んで、梅干・チョコレート・レーズン等も食べる。
体が少しずつ回復してくる。
バスもあるし、ここでリタイアしてもいいかもな。
でも、せっかく着替えたし、次の70kmエイドで、自分が何を入れたか見るのも楽しみだし、
あと20kmだけ走ってみよう。
走り始めたら、雨の降らない路面を新しいウェアで走れるのが嬉しくて結構足が進む。
70kmのエイドでもまぁまぁのグッズが入っていて満足する。
でも、フル2回分の距離だと84.4kmだな。そのくらいは行っておこうかと思ってしまう。
また走り続ける。
さすがに足もきつくなってきたので、
なんだよ、かかってこいよコノヤローと自分の脚とケンカしてみる。
84.4kmを目指して走っていたら、看板を見逃して90km近くまで来てしまった。
やばいあと10kmだ。リタイアするタイミングを見逃した。畜生。
ウエストポーチに残りのショッツとアミノバイタルが入っているから
どうせなら使い切るか。と考えながら走る。
肩や背中や足の裏が予想以上に痛いけど、太ももやふくらはぎの筋肉は
なんとかもってる。脚くんもなかなかやるじゃないか。
95kmくらいから約3kmほど続く上り坂に入る。
まぁ、一応走って登ってみるかと、歩いている人と同じくらいのスピードで走る。
歩いている人に抜かされることもあるけど、しつこく走る。
長い。3km弱の距離がとんでもなく長い。たぶん1時間ぐらいかかった。
ようやく坂を抜ける。残り1~2km。
ゆるやかな下り坂。走るのが気持ちいい。
徐々に飛ばす。競技場に入る。
アナウンスで「軽快な走り」と言って貰えて、
ゼッケンNoと名前やメッセージを読み上げてもらう。
左手を上げてそれに応えた。
13時間20分でゴール。両手を2回、空に突き上げる。
慣れないことをしたと思い少し照れる。
学生さんにタオルとメダルをかけてもらい、
椅子に座ってシューズに留めていたチップをとってもらう。ありがとう。
そこでスタートしてから始めて座ったことに気づく。ふぅ。
帰りのバスの時間に余裕がなかったので、慌てて荷物を取りに行って
シャトルバスに向かった。
ひと息ついてスマートフォンを探してみたけど、
あれっ、おかしーな。どこにもない。
てことは、紛失ですか。行方不明ですか。
と、余韻も吹き飛ぶオチがついて、
初の100kmレースは終了。
(結局、スマートフォンは旅館に忘れていた)
体のダメージは予想していたより軽かったけど、
13時間はほんとーに長くて、天気はどうしようもなくて、
それでも、何かをくぐり抜けるような感覚もあって、
思い出に残るレースになった。
それにしても、100kmはほんとーに長かったな。
2013/03/18
珈琲と東京マラソンの話
珈琲を飲みながら、走ることを決めた。
帰山人さんにデミタスを淹れていただいたのは、
昨年5月、約80kmのトレイルランニングレース「STY」で
リタイアした後の河口湖大池公園。
DNF(Did Not Finish)後のぼんやりした頭で
その珈琲を飲んでいたら、走ることに向き合おう
と、思っていた。
それまでの練習は週末くらいで、お腹もけっこう出ていたけど、
50kmのトレランも完走していたし、なんとかなるだろうと思っていた。
DNFはもちろん悔しかったけど、何よりこたえたのが、
心が折れること自覚をしたことだった。
(“折れる”というけど、それはぼんやりと輪郭を無くして、
ホットケーキのタネのように溶けていった)
ちょっと頑張るだけで関門は突破できたはずなんだけど、
足が前に進まない。走る気持ちが起きない。
翌日から、練習を始めた。目標は月間300km。
6月:300km、7月:200km、8月:300km、9月:300km
(後で、うわごとのように300km...と繰り返していたと笑われた)
9月になると体重は63kgから57kgまで落ちていた。
服が大きく感じたし、ダイエット広告のモデルみたいに
ズボンがゆるんだ。
STYでは6kgのおもりをつけて走っていたと思うとぞっとした。
距離を必死になって追いかけていた時、
「東京マラソン2013」の当選メールが来た。
第1回から落選続きだったから、しばらく実感がわかなかった。
(「小僧の神様」の小僧にでもなったようで)
11月には、サブ4を目標に「いびがわマラソン」を走ったけど、
同大会の自己ベスト(4時間21分)も更新できず、
4時間31分と散々な結果だった。
レースを反省して、マラソン関連の新書を4・5冊読んでみた。
中でも気に入ったのが、岩本能史さんの「非常識マラソンメソッド」と
「非常識マラソンマネジメント」。
シンプルで市民ランナーにとっても実行可能な方法が多かった。
それからは距離を落として、インターバル走など、
筋肉をつける練習を追加。
ペースにメリハリをつけてみたり、練習方法を試行錯誤した。
東京マラソンの2週間前には、「名古屋30K」を走って、2時間39分。
1週間前のハーフ練習会では1時間45分だった。
直前に走り過ぎたかもしれないけど、
それまでのレースは直前に休みすぎだったと感じていたので、
今回は追い込みをしてみたかった。
大会前日は早めに東京ビッグサイトで受付をした。
歩いているだけで、サンプルがどんどん貰えて楽しかったけど、
岩本さんの本に「会場を歩き回るだけで、ハーフ1本分くらいの
疲労が脚に溜まる」と書いてあったのにも納得して、早めに会場を出た。
それでも、いくつかのブースはまわれて、
会場で買った限定ランチパックを外で食べた。
そのまま大崎のホテルに戻って、のんびりレースの準備。
コンビニで買った入浴剤を使って湯船に浸かったり、ナンバーをつけたり。
少し喉に違和感があったので、念のため葛根湯を飲んだ。
どこにも行かないのも寂しいので、東京マラソン用にライトアップされた
東京タワーを少しだけ見に行って、
OS-1でアミノバイタルを飲んで早めに寝た。
当日は朝5時に起きて、OS-1のお湯割り、豆乳、コンビニのおにぎり、
家から持ってきたSURIPUのカンパーニュ、アミノバイタルで食事。
スタートの2時間前にホテルを出て、新宿駅に向かった。
(新宿駅に近いホテルでよかったと思う)
空港の搭乗口に向かうような流れに乗りながら、ランナーの密度が増える。
空気に決意のようなものが満ちて、ゆっくりアドレナリンが出るのがわかる。
慣れているランナーたちは場所取りや装備に工夫が見られて、参考になった。
早めに荷物を預け、トイレに並ぶ。
30分以上は並んで、ようやくスタートブロックに向かう。
だけど、そこからなかなか前に進むことができない。
Gのブロックまで行かなければならないのに、
Hブロックあたりでほとんど動かなくなった。
トイレ渋滞は予想できたけど、スタートに並ぶまでの渋滞は
予想できなかった。
少しずつ少しずつ進んで、ようやくスタート5分前になんとか
Gブロックの最終ラインあたりに滑り込んだ。
靴の紐を結びなおして気持ちを落ち着かせる。
まわりのランナーたちの興奮が伝わってくる。
遠くのほうで、国歌斉唱が始まり、それに合わせて君が代を口ずさんだ。
9時10分、スタート。号砲は聞こえなかったけど、
遠くのビルの隙間から銀色の紙ふぶきが舞い上がるのが見えた。
スタートラインまでは20分程かかると予想し、のんびり歩き始める。
ここはまだスタート地点じゃない。スタートラインから自分のレースを始めると
言い聞かせながら、心を落ち着かせる。
近くのマンションの住人がベランダからランナーに声援を送り、
何人かが応えて、笑いと歓声が起きる。
応援してくれたことと、リラックスさせてくれたことに感謝した。
スタート地点までは予想より早く着き、10分少々でたどり着いた。
近くの壇上には猪瀬都知事が手を振っている。
慎重にスタートラインを踏み、時計のラップボタンを押した。
地面にはハート型の紙吹雪がまばらに散らばり、
寒さ対策のビニールポンチョが捨てられている。
何人かのランナーの足にからまっていた。
スタート直後はゆるい坂道で、あせらないようにしたけど、
ランナーたちの予想以上の早さで、スピードを抑えることに集中した。
風が強い。枯れ木の枝が手を振るように大きく揺らいでいる。
冷たさは感じないけど、四方から吹き付けてくる。
沿道は今までのレースでは今までみたことのない人だかりで、
改めて東京マラソンを走っていると実感する。
はじめの数キロは上手く距離表示が見えなくて、
かなりスローペースになってしまった。
5kmまで、30分47秒。予定よりだいぶ遅い。
でも、ここでは、このペースが正解な気がした。
慌てず、スピードを出し過ぎないように。
それを意識してペースを整える。
5~10kmまでは、28分24秒。
少し持ち直したけど、まだまだ遅い。
乱れなく、重厚な演奏をしている皇宮警察音楽隊を横切る。
このあたりまでは、抜かれることの方がはるかに多い。
10km地点からギアをひとつ上げてみる。
10~15kmまでは27分20秒。
少し落ち着いてきた。
ここからはしばらく、ランナーを追い越しながらのレースになった。
この後、たくさんの仮装をしたランナーたちとすれ違えた。
十字架を背負って裸足で走るキリスト、カネゴン、
スカイツリーの被り物をした人も会えた。
たくさんの仮装ランナーたちに出会えたのは、後ろの方のブロックで良かった点だ。
20kmまでは、まだウォーミングアップ。体力は十分に残しておくこと。
本番は20kmを過ぎてから。
15~20kmは26分01秒。順調にペースを上げられている。
25kmから最速ラップを記録する目標を立て、ここでもうひとつギアを上げた。
体は重くない。少し喉が渇き気味になったけど、まだまだ走れる。
これからさらにスピードを上げるために、うまく助走をつけなければならない。
そして、できればそのままのペースでゴールしたい。
20~25kmは25分05秒。ほぼ予定通りのペース。走るのが楽しい。
今までの練習してきた成果を出している手ごたえがある。
だけど、少しずつ体が重くなる。
(蝋は溶けて、翼が散りはじめる)
このペースは落としたくない。
またペースが落ちたランナーたちを追い抜く力は残っている。
25~30kmは25分19秒。
25分は切れなかったけど、それほど悪くない。
30kmからは、時計を見るのを辞めた。
辛いのは変わらないし、走ることに集中したかった。
まだ、壁は来ていない。壁はこんなところじゃない。
と何度も言い聞かせた。
いつもなら体に吸収されるように感じるショッツも喉を通らない。
口中が乾いているので、アミノバイタルも上手く飲み込めない。
このあたりでまわりのランナーとペースが近づいてきた。
ペースを上げ続ける体力は残されていない。
35kmを過ぎて、コースは最後のゆるやかなアップダウンに入った。
でも、スピードを落とすランナーはそれほどいない。
この程度の坂道でスピードを落としてたら、練習の意味がなくなってしまう。
とまわりのランナーも思っている気がする。
足は何度かつりそうな兆候が出る。
痙攣しないように慎重に走る。
だけど、足はどうなってもいいとも思っている。
ひとり、スパートをかけている女性がいて、追いつこうとしたけど
1~2km追走したところで、距離を離されてしまった。
40km地点の電光掲示板が、3時間50分。1km5分で走れば、グロスで4時間以内。
だけどスピードが上がらない。
このペースじゃキロ5分は切れないと分かるけど足が伸びない。
ここからは、ただ力を出し切ることを目指した。
ペースやスピード、タイムなんてどうでもいいから、残っている力を出し切ろうと。
最後の2kmはあっとういう間な気がした。
いつも、最後はとても長く感じるけど、一歩一歩をすごく集中して走った。
それから、このレースが終わって欲しくないという思いが強くなる。
早く走り終わりたい。止まりたい。でもレースは終わらないで欲しい。
相反する感情。
ゴールが見えた。
そこからの直線は全力で走った。
電光掲示板で、4時間を切れていないのはわかっていたけど、
力を残さず出しきったという実感が欲しかった。
Finish:4時間02分21秒 ネットタイム:3時間50分04秒
ゴール直後はネットタイムがわからなかったので、
4時間に届かなかったという思いもあったけど、悔いはなかった。
走った後、これほど満ち足りた気分になれるレースはそうないだろうから。
それでも、ネットタイムで自己ベストを大幅に更新できたのはかなり嬉しかった。
その後は、バスタオルをもらったり、メダルをかけてもらったり、
スポーツドリンクをもらったり、みかんやバナナをもらったりしながら、移動した。
(走り終わったランナーたちが一人ひとり順番にバナナをもらっているのは、
なんだか面白みのある光景だった)
ビッグサイトでもノンアルコールビールやトマトをもらって、
最後まで至れり尽くせりだった。
誘導の方が「風の強い中、走っていただいてありがとうございました。
どうぞ、ゆっくり休んでください」と声を掛けていた。
レースの感動はもちろん大きかったけど、
TEAM SMILE(ボランティア)のみなさんの笑顔と心配りは、
予想を超えて、素晴らしいものだった。
あのホスピタリティがなければ、レースのかなりの部分が味気なく、
こんなにも特別な大会にはならなかっただろうと思う。
それと、沿道の人たちの応援の見事さ。翌日の新聞にも書かれていたように、
東京は祝祭に足る器量で、見事なハレを演出してくれた。
それから表参道まで移動し、
レースの祝杯に、大坊珈琲店で4番を飲んだ。
そして、珈琲から珈琲への長い道のりに、そっと、しおりを挟んだ。
帰山人さんにデミタスを淹れていただいたのは、
昨年5月、約80kmのトレイルランニングレース「STY」で
リタイアした後の河口湖大池公園。
DNF(Did Not Finish)後のぼんやりした頭で
その珈琲を飲んでいたら、走ることに向き合おう
と、思っていた。
それまでの練習は週末くらいで、お腹もけっこう出ていたけど、
50kmのトレランも完走していたし、なんとかなるだろうと思っていた。
DNFはもちろん悔しかったけど、何よりこたえたのが、
心が折れること自覚をしたことだった。
(“折れる”というけど、それはぼんやりと輪郭を無くして、
ホットケーキのタネのように溶けていった)
ちょっと頑張るだけで関門は突破できたはずなんだけど、
足が前に進まない。走る気持ちが起きない。
翌日から、練習を始めた。目標は月間300km。
6月:300km、7月:200km、8月:300km、9月:300km
(後で、うわごとのように300km...と繰り返していたと笑われた)
9月になると体重は63kgから57kgまで落ちていた。
服が大きく感じたし、ダイエット広告のモデルみたいに
ズボンがゆるんだ。
STYでは6kgのおもりをつけて走っていたと思うとぞっとした。
距離を必死になって追いかけていた時、
「東京マラソン2013」の当選メールが来た。
第1回から落選続きだったから、しばらく実感がわかなかった。
(「小僧の神様」の小僧にでもなったようで)
11月には、サブ4を目標に「いびがわマラソン」を走ったけど、
同大会の自己ベスト(4時間21分)も更新できず、
4時間31分と散々な結果だった。
レースを反省して、マラソン関連の新書を4・5冊読んでみた。
中でも気に入ったのが、岩本能史さんの「非常識マラソンメソッド」と
「非常識マラソンマネジメント」。
シンプルで市民ランナーにとっても実行可能な方法が多かった。
それからは距離を落として、インターバル走など、
筋肉をつける練習を追加。
ペースにメリハリをつけてみたり、練習方法を試行錯誤した。
東京マラソンの2週間前には、「名古屋30K」を走って、2時間39分。
1週間前のハーフ練習会では1時間45分だった。
直前に走り過ぎたかもしれないけど、
それまでのレースは直前に休みすぎだったと感じていたので、
今回は追い込みをしてみたかった。
大会前日は早めに東京ビッグサイトで受付をした。
歩いているだけで、サンプルがどんどん貰えて楽しかったけど、
岩本さんの本に「会場を歩き回るだけで、ハーフ1本分くらいの
疲労が脚に溜まる」と書いてあったのにも納得して、早めに会場を出た。
それでも、いくつかのブースはまわれて、
会場で買った限定ランチパックを外で食べた。
そのまま大崎のホテルに戻って、のんびりレースの準備。
コンビニで買った入浴剤を使って湯船に浸かったり、ナンバーをつけたり。
少し喉に違和感があったので、念のため葛根湯を飲んだ。
どこにも行かないのも寂しいので、東京マラソン用にライトアップされた
東京タワーを少しだけ見に行って、
OS-1でアミノバイタルを飲んで早めに寝た。
当日は朝5時に起きて、OS-1のお湯割り、豆乳、コンビニのおにぎり、
家から持ってきたSURIPUのカンパーニュ、アミノバイタルで食事。
スタートの2時間前にホテルを出て、新宿駅に向かった。
(新宿駅に近いホテルでよかったと思う)
空港の搭乗口に向かうような流れに乗りながら、ランナーの密度が増える。
空気に決意のようなものが満ちて、ゆっくりアドレナリンが出るのがわかる。
慣れているランナーたちは場所取りや装備に工夫が見られて、参考になった。
早めに荷物を預け、トイレに並ぶ。
30分以上は並んで、ようやくスタートブロックに向かう。
だけど、そこからなかなか前に進むことができない。
Gのブロックまで行かなければならないのに、
Hブロックあたりでほとんど動かなくなった。
トイレ渋滞は予想できたけど、スタートに並ぶまでの渋滞は
予想できなかった。
少しずつ少しずつ進んで、ようやくスタート5分前になんとか
Gブロックの最終ラインあたりに滑り込んだ。
靴の紐を結びなおして気持ちを落ち着かせる。
まわりのランナーたちの興奮が伝わってくる。
遠くのほうで、国歌斉唱が始まり、それに合わせて君が代を口ずさんだ。
9時10分、スタート。号砲は聞こえなかったけど、
遠くのビルの隙間から銀色の紙ふぶきが舞い上がるのが見えた。
スタートラインまでは20分程かかると予想し、のんびり歩き始める。
ここはまだスタート地点じゃない。スタートラインから自分のレースを始めると
言い聞かせながら、心を落ち着かせる。
近くのマンションの住人がベランダからランナーに声援を送り、
何人かが応えて、笑いと歓声が起きる。
応援してくれたことと、リラックスさせてくれたことに感謝した。
スタート地点までは予想より早く着き、10分少々でたどり着いた。
近くの壇上には猪瀬都知事が手を振っている。
慎重にスタートラインを踏み、時計のラップボタンを押した。
地面にはハート型の紙吹雪がまばらに散らばり、
寒さ対策のビニールポンチョが捨てられている。
何人かのランナーの足にからまっていた。
スタート直後はゆるい坂道で、あせらないようにしたけど、
ランナーたちの予想以上の早さで、スピードを抑えることに集中した。
風が強い。枯れ木の枝が手を振るように大きく揺らいでいる。
冷たさは感じないけど、四方から吹き付けてくる。
沿道は今までのレースでは今までみたことのない人だかりで、
改めて東京マラソンを走っていると実感する。
はじめの数キロは上手く距離表示が見えなくて、
かなりスローペースになってしまった。
5kmまで、30分47秒。予定よりだいぶ遅い。
でも、ここでは、このペースが正解な気がした。
慌てず、スピードを出し過ぎないように。
それを意識してペースを整える。
5~10kmまでは、28分24秒。
少し持ち直したけど、まだまだ遅い。
乱れなく、重厚な演奏をしている皇宮警察音楽隊を横切る。
このあたりまでは、抜かれることの方がはるかに多い。
10km地点からギアをひとつ上げてみる。
10~15kmまでは27分20秒。
少し落ち着いてきた。
ここからはしばらく、ランナーを追い越しながらのレースになった。
この後、たくさんの仮装をしたランナーたちとすれ違えた。
十字架を背負って裸足で走るキリスト、カネゴン、
スカイツリーの被り物をした人も会えた。
たくさんの仮装ランナーたちに出会えたのは、後ろの方のブロックで良かった点だ。
20kmまでは、まだウォーミングアップ。体力は十分に残しておくこと。
本番は20kmを過ぎてから。
15~20kmは26分01秒。順調にペースを上げられている。
25kmから最速ラップを記録する目標を立て、ここでもうひとつギアを上げた。
体は重くない。少し喉が渇き気味になったけど、まだまだ走れる。
これからさらにスピードを上げるために、うまく助走をつけなければならない。
そして、できればそのままのペースでゴールしたい。
20~25kmは25分05秒。ほぼ予定通りのペース。走るのが楽しい。
今までの練習してきた成果を出している手ごたえがある。
だけど、少しずつ体が重くなる。
(蝋は溶けて、翼が散りはじめる)
このペースは落としたくない。
またペースが落ちたランナーたちを追い抜く力は残っている。
25~30kmは25分19秒。
25分は切れなかったけど、それほど悪くない。
30kmからは、時計を見るのを辞めた。
辛いのは変わらないし、走ることに集中したかった。
まだ、壁は来ていない。壁はこんなところじゃない。
と何度も言い聞かせた。
いつもなら体に吸収されるように感じるショッツも喉を通らない。
口中が乾いているので、アミノバイタルも上手く飲み込めない。
このあたりでまわりのランナーとペースが近づいてきた。
ペースを上げ続ける体力は残されていない。
35kmを過ぎて、コースは最後のゆるやかなアップダウンに入った。
でも、スピードを落とすランナーはそれほどいない。
この程度の坂道でスピードを落としてたら、練習の意味がなくなってしまう。
とまわりのランナーも思っている気がする。
足は何度かつりそうな兆候が出る。
痙攣しないように慎重に走る。
だけど、足はどうなってもいいとも思っている。
ひとり、スパートをかけている女性がいて、追いつこうとしたけど
1~2km追走したところで、距離を離されてしまった。
40km地点の電光掲示板が、3時間50分。1km5分で走れば、グロスで4時間以内。
だけどスピードが上がらない。
このペースじゃキロ5分は切れないと分かるけど足が伸びない。
ここからは、ただ力を出し切ることを目指した。
ペースやスピード、タイムなんてどうでもいいから、残っている力を出し切ろうと。
最後の2kmはあっとういう間な気がした。
いつも、最後はとても長く感じるけど、一歩一歩をすごく集中して走った。
それから、このレースが終わって欲しくないという思いが強くなる。
早く走り終わりたい。止まりたい。でもレースは終わらないで欲しい。
相反する感情。
ゴールが見えた。
そこからの直線は全力で走った。
電光掲示板で、4時間を切れていないのはわかっていたけど、
力を残さず出しきったという実感が欲しかった。
Finish:4時間02分21秒 ネットタイム:3時間50分04秒
ゴール直後はネットタイムがわからなかったので、
4時間に届かなかったという思いもあったけど、悔いはなかった。
走った後、これほど満ち足りた気分になれるレースはそうないだろうから。
それでも、ネットタイムで自己ベストを大幅に更新できたのはかなり嬉しかった。
その後は、バスタオルをもらったり、メダルをかけてもらったり、
スポーツドリンクをもらったり、みかんやバナナをもらったりしながら、移動した。
(走り終わったランナーたちが一人ひとり順番にバナナをもらっているのは、
なんだか面白みのある光景だった)
ビッグサイトでもノンアルコールビールやトマトをもらって、
最後まで至れり尽くせりだった。
誘導の方が「風の強い中、走っていただいてありがとうございました。
どうぞ、ゆっくり休んでください」と声を掛けていた。
レースの感動はもちろん大きかったけど、
TEAM SMILE(ボランティア)のみなさんの笑顔と心配りは、
予想を超えて、素晴らしいものだった。
あのホスピタリティがなければ、レースのかなりの部分が味気なく、
こんなにも特別な大会にはならなかっただろうと思う。
それと、沿道の人たちの応援の見事さ。翌日の新聞にも書かれていたように、
東京は祝祭に足る器量で、見事なハレを演出してくれた。
それから表参道まで移動し、
レースの祝杯に、大坊珈琲店で4番を飲んだ。
そして、珈琲から珈琲への長い道のりに、そっと、しおりを挟んだ。
2012/12/25
伊勢の森の古道を駆ける ~伊勢の森 トレイルランニングレース2012 20km~
花の下では風がないのにゴウゴウ風が鳴っているような気がしました。
そのくせ風がちっともなく、一つも物音がありません。
自分の姿と跫音(あしおと)ばかりで、それがひっそり冷めたい
そのくせ風がちっともなく、一つも物音がありません。
自分の姿と跫音(あしおと)ばかりで、それがひっそり冷めたい
そして動かない風の中につつまれていました。
「桜の森の満開の下」坂口安吾
「桜の森の満開の下」坂口安吾
今回参加した「伊勢の森 トレイルランニングレース」のコースは、
民謡で「伊勢を参らば朝熊(あさま)を駆けよ! 朝熊を駆けねば片詣り」
と謡われ、江戸時代には「蟻の岳道」とまで言われるほど栄えていた登山道です。
スタート直後は おいらせ町を通り抜け、内宮前から朝熊山を目指します。
(初詣ではいつも混雑している道を走り抜けるのは気持ちよかった)
(初詣ではいつも混雑している道を走り抜けるのは気持ちよかった)
序盤はゆるやかな登り坂が続き、上に行くほど風が強くなります。
ゴウゴウ と、肌に当たる感覚より、大きな音に聞こえて、
行きの近鉄線で読んだ「桜の森の満開の下」を思い出しました。
朝熊山は、かつて栄えていた面影は塵ほどなく、
恐ろしさを感じるほど、自然が辺りを支配しています。
(伊勢神宮の隣、ということも関係あるのかもしれません)
後半になると激しいアップダウンの繰り返し。
特に下りで筋肉に疲労が溜まります。
(これで数回足がつってしまいました)
また、水流に足を踏み入れなければ渡れないポイントがあり、
また、水流に足を踏み入れなければ渡れないポイントがあり、
水飛沫をあげ、シューズを水浸しにしながら走り抜けます。
12月だというのに、想像以上に爽快で心が躍りました。
ロープを伝って昇り降りするポイントもあり、最後まで飽きさせません。
ゴールタイムは2時間49分07秒。
他のトレイルマラソンに比べると短いコースのため、
ゴールまでは、あっという間です。
それでも、走り終わった後は、ロングレース同様満ち足りたものでした。
レース後はお楽しみ抽選会もあり、コースプロデューサー石川弘樹さんとの
じゃんけん大会などでは、参加者のみなさんの笑顔が印象的でした。
年の瀬も迫る中開催された「伊勢の森 トレイルランニングレース」
1年を締めくくるレースとして、大満足の大会でした。
2011/05/09
ユリカモメで初ウルトラ
GWに入ったばかりの5月3日(火)、
「第19回 武庫川ユリカモメウルトラ70Kmマラソン」を走って来ました。
ロードでは、初のフルマラソン以上の距離に挑戦。
(トレランでは50km迄)
マラソンは“苦しさ”と向きあうスポーツだと思うのですが、
42.195kmでも大変なのに、フル+αの苦しさなんて想像もできず、
前日までは恐怖心もありました。
それでも、尼崎セントラルホテルから会場に向かい、
出場ランナーが周りに増えてくると、なぜだか少し落ち着いてきます。
受付を済ませ、日焼け止めを塗りながら深呼吸。
開会式も終わり、ランナーはスタート位置へ移動します。
そして8:30にスタート。
思ったよりゆるやかなペースの人も多く、まずはひと安心。
ひとまず、キロ6分30秒のペースランナー近くを走ることにしました。
天気は曇り空、走るには絶好のコンディションです。
40kmまでは、なんとか余裕を持てるようにと願いながら
走ることに集中。
武庫川には大会名にもあるように、本物のカモメが飛んでいます。
カモメと並走するのも、なかなか気持よかったです。
(スピードで圧倒的に負けるので、ほんの少しの間だけ)
エイドでは、水・ポカリスエット・バナナ・イチゴ・レモン・
プチトマト・パン・アメ・チョコレート・おにぎり・梅干し・塩昆布等、
とても充実していました。
特に梅干しが美味しくて、レース中20個は食べてしまいました...
40kmをなんとか4時間20分くらいで通過。
そこでサプライズ。
視界に鮮やかなオレンジが...と、まさかの帰山人さん登場。
過去、応援に来て頂いたことはあったけど、
まさか愛知から兵庫まではないだろうと思っていました。
帰山人さんも応援に来て頂いたし「必ず完走を!」と
気を引き締め直したところで、足がすこしずつ重くなってきました。
どんどん周りのランナーにも抜かれていきます。
そして50km通過、帰山人さんに「あとハーフ1本分!」と
声を掛けてもらい、しばらく並走で引っ張って頂きました。
既に、カモメを眺める余裕も、エイドを楽しむ余裕もありません。
60kmの関門(7時間15分)には、残り1分少々で駆け込みました。
ここで帰山人さん特製サプリ(コエンザイムQ10)を頂き、少し休憩。
いよいよラスト1周。赤いタスキをかけながら残り10kmに向かいます。
足も体も走るのを拒むように動かない..
少しだけ雨が降って気温が下がったのか、腕が紫色に見える..
1km進むのに30分位かかっているような気もします。
周りのランナーはほとんどいなくなったのですが、
時おりすれ違うランナーやスタッフの方に声をたくさん掛けて頂き、
励まされました。
(こんなに声を掛けてもらった大会は初めてです)
途中スタッフの方に、「最後から3番目だよ」と教えてもらい、
とにかく完走を目指します。
あと1kmで少し気持ちに余裕ができ、少しだけスパート。
8時間45分30秒でゴール。
ゴール関門の8時間30分はクリアできなかったのですが、
なんとか完走。
ゴールできた安堵感と関門まで15分届かなかった悔しさ、
そして、座っていられることが心から嬉しい。
少し離れた場所の打上会を横目に(とても歩く気力がなかった)、
しばらく帰山人さんと歓談。
その後は、帰山人さんに教えていただいた、阪急三番街にある
バッハコーヒーグループ「カフェ・バーンホーフ」へ。
今大会のスタッフ、ランナー全員で大会を作り上げている温かさを
思い返しながらひと息ついて、名古屋に帰りました。
※帰山人さんのブログに写真たくさん載せていただきました。
ありがとうございます!
http://kisanjin.blog73.fc2.com/blog-entry-344.html
「第19回 武庫川ユリカモメウルトラ70Kmマラソン」を走って来ました。
ロードでは、初のフルマラソン以上の距離に挑戦。
(トレランでは50km迄)
マラソンは“苦しさ”と向きあうスポーツだと思うのですが、
42.195kmでも大変なのに、フル+αの苦しさなんて想像もできず、
前日までは恐怖心もありました。
それでも、尼崎セントラルホテルから会場に向かい、
出場ランナーが周りに増えてくると、なぜだか少し落ち着いてきます。
受付を済ませ、日焼け止めを塗りながら深呼吸。
開会式も終わり、ランナーはスタート位置へ移動します。
そして8:30にスタート。
思ったよりゆるやかなペースの人も多く、まずはひと安心。
ひとまず、キロ6分30秒のペースランナー近くを走ることにしました。
天気は曇り空、走るには絶好のコンディションです。
40kmまでは、なんとか余裕を持てるようにと願いながら
走ることに集中。
武庫川には大会名にもあるように、本物のカモメが飛んでいます。
カモメと並走するのも、なかなか気持よかったです。
(スピードで圧倒的に負けるので、ほんの少しの間だけ)
エイドでは、水・ポカリスエット・バナナ・イチゴ・レモン・
プチトマト・パン・アメ・チョコレート・おにぎり・梅干し・塩昆布等、
とても充実していました。
特に梅干しが美味しくて、レース中20個は食べてしまいました...
40kmをなんとか4時間20分くらいで通過。
そこでサプライズ。
視界に鮮やかなオレンジが...と、まさかの帰山人さん登場。
過去、応援に来て頂いたことはあったけど、
まさか愛知から兵庫まではないだろうと思っていました。
帰山人さんも応援に来て頂いたし「必ず完走を!」と
気を引き締め直したところで、足がすこしずつ重くなってきました。
どんどん周りのランナーにも抜かれていきます。
そして50km通過、帰山人さんに「あとハーフ1本分!」と
声を掛けてもらい、しばらく並走で引っ張って頂きました。
既に、カモメを眺める余裕も、エイドを楽しむ余裕もありません。
60kmの関門(7時間15分)には、残り1分少々で駆け込みました。
ここで帰山人さん特製サプリ(コエンザイムQ10)を頂き、少し休憩。
いよいよラスト1周。赤いタスキをかけながら残り10kmに向かいます。
足も体も走るのを拒むように動かない..
少しだけ雨が降って気温が下がったのか、腕が紫色に見える..
1km進むのに30分位かかっているような気もします。
周りのランナーはほとんどいなくなったのですが、
時おりすれ違うランナーやスタッフの方に声をたくさん掛けて頂き、
励まされました。
(こんなに声を掛けてもらった大会は初めてです)
途中スタッフの方に、「最後から3番目だよ」と教えてもらい、
とにかく完走を目指します。
あと1kmで少し気持ちに余裕ができ、少しだけスパート。
8時間45分30秒でゴール。
ゴール関門の8時間30分はクリアできなかったのですが、
なんとか完走。
ゴールできた安堵感と関門まで15分届かなかった悔しさ、
そして、座っていられることが心から嬉しい。
少し離れた場所の打上会を横目に(とても歩く気力がなかった)、
しばらく帰山人さんと歓談。
その後は、帰山人さんに教えていただいた、阪急三番街にある
バッハコーヒーグループ「カフェ・バーンホーフ」へ。
今大会のスタッフ、ランナー全員で大会を作り上げている温かさを
思い返しながらひと息ついて、名古屋に帰りました。
※帰山人さんのブログに写真たくさん載せていただきました。
ありがとうございます!
http://kisanjin.blog73.fc2.com/blog-entry-344.html
2011/04/28
ミニマスで花見走
4月半ば、New Balance minimus(ミニマス)MT10の試し履きと
散り際の花見ランを兼ねて清洲城までジョギングにいってきました。
桜が少しでも残ってくれていることを祈りつつスタート。
うる覚えのセリフを思い出しながら恐る恐るジョギング。
散り際の花見ランを兼ねて清洲城までジョギングにいってきました。
桜が少しでも残ってくれていることを祈りつつスタート。
発売されたばかりの、minimusは
ベアフット(裸足)ランニングへの興味とデザインの良さで
発売前から狙っていたシューズです。
実際走ってみると、底の薄さは気にならず、
vibramのゴムで守られている感じ。
なかなかフォームがゴツゴツして安定せず、
違和感があったのですが、
フォアフット、ミドルフットなど調整しつつ走りました。
庄内川まで来たところ、
芝生があまりに気持よさそうだったので、
本当の裸足ランニングにも挑戦。
靴を脇に抱えて恐る恐る走ってみました。
ベアフット(裸足)ランニングへの興味とデザインの良さで
発売前から狙っていたシューズです。
実際走ってみると、底の薄さは気にならず、
vibramのゴムで守られている感じ。
なかなかフォームがゴツゴツして安定せず、
違和感があったのですが、
フォアフット、ミドルフットなど調整しつつ走りました。
庄内川まで来たところ、
芝生があまりに気持よさそうだったので、
本当の裸足ランニングにも挑戦。
靴を脇に抱えて恐る恐る走ってみました。
最初は思ったより小石とかが怖くて、
ゆーーっくり歩いてスタート。
“BORN TO RUN ”の「このスペシャル装備を使う。両目だ」とかうる覚えのセリフを思い出しながら恐る恐るジョギング。
走ってみたら、意外と障害物は気にならなくて、裸足の気持よさと、
足の横幅の一番広いところ?での着地がしっくりくるなと実感。
途中、minimusを履き直してから走っても、
裸足の時とそれほど大きな感覚の差はありませんでした。
そんなこんなで2時間30分前後で到着。
桜がほとんど散って寂しかったので、
桜がほとんど散って寂しかったので、
2011/03/05
「第33回 読売犬山ハーフマラソン」を走った。
結果1h53分(目標1h50m)
タイムはいまいち。でも、結構満足できた大会。
個人的な大会の評価はゴール直後の満足感に左右されるけど、
犬山ハーフではゴール直後の 風 が印象に残った。
どんなレースでもゴール直後は嬉しいもので、
自尊心をくすぐられるゴールがあったり、
体の中心から熱くなれるゴールがあったりする。もちろん、悔しいのも。
普段、風は皮膚をさらりと通り過ぎるけど、
今回ゴールした後の風は 血液が流れるように体を通り抜けた感じ。
こんな体感は、走っていなければ何か極限的な状況でしか
経験できないのではないのかと思えるくらい。
レース中は、ランナーの背中に書かれた“Run to Live”っていう
言葉に頷いたり、揺れるポニーテールを眺めたりするのも楽しかった。
(なぜかポニーテール率が高かった気がする)
レース後は帰山人さんと寂光院の三角点まで、ゆるーいジョグ。
展望台からの眺めはちょっと見惚れた。
カメラをロッカーに預けたので写真は撮れなかったけど、
帰山人さんのブログ「コレダケハ譲レナイ」には、
展望台からの写真も載っています。


