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「徒然草」の自分勝手な現代語訳(意訳)を中心に、ときどき自分の日常もつれづれます。

この嘲弄の上に乗ってふわふわと高い瞑想の領分に上って行くのが自分には大変な愉快になった。 硝子戸の中(夏目漱石)

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2011/05/20

【徒然草】第六段

自分が高貴な身分だとしたら、
(まして、全然たいしたことなくても)
子供はいないほうがいいんじゃないかって思ってる。

前中書王(さきのちゅうしょわう)・九条太政大臣・
花園左大臣、みんな子孫が絶えることを願ったらしいし。
染殿大臣(そめどののおとど)も
「子供や孫がいないのは、いいことじゃないですか。
自分より劣っているのを見るのは悲しいことですよ」なんて
「世継の翁の物語」(大鏡)に書いていたみたい。

聖徳太子が自分のお墓を作っていた時も
「ここの系譜を切っておこう。そこもいらないなー。
子孫のことって、あれこれ言われたくないんだ」
とか、ぼやいてたみたいだからね。

【 原文 】
わが身のやんごとなからんにも
まして 数ならざらんにも
子といふもの なくてありなん
前中書王 九条太政大臣 花園左大臣
みな族絶えん事を願ひ給へり
染殿大臣も
孫おはせぬぞよく侍る
末のおくれ給へるは わろき事なり
とぞ 世継の翁の物語には言へる
聖徳太子の御墓をかねて築かせ給ひける時も
ここを切れ かしこを断て
子孫あらせじと思ふなり
と侍りけるとかや

<所感>
兼好自身に子供はいなかったようだから、
(そして、天邪鬼でもあったから)
子供や孫を可愛がる誰かに反論したくなったのかも、
という感じです。
ちなみに、大鏡には「子孫おはせぬぞ...」と書かれた
箇所は見当たらないそうです。

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